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ミシン初心者がミシンを買う

事情があってミシンを買った。あるイベントに使うための衣装を作らなくてはならないからである。ミシンでなくて裁縫だったら過去に何度かやったことはある。そのたびに「この作業、ミシンを使ってやったらどれだけの時間短縮になるのかな」と考えてはいて、しかし手作業だと30センチの布地を縫うだけで軽く1時間掛かったりとかする。かつてはそれを笑いにしながらも、でもどうしてもミシンを買おうという考えにまでは至らなかった。持たざるものとしてはその、ミシンを持つまでの扉というのが非常に硬かったもので、ミシンを選び、買い、それを身に付けるというステップが自分からしたらある日突然バスの運転手になるくらい取り留めもない状態に思えていて、だからそんな無理をするくらいなら今ここにある「針に糸通して」縫えばいいじゃんと結論づけて生きてきたのだ。

とにかく三十年余生きてきて初めて自分のミシンを買うことになった。私は「ぜったいにぜったいにそうしないとダメ!にっちもさっちもいかない!もうこれいじょう一歩も動けない!」という必要性が生まれたときに初めて動くような人間なんだなあと思う。いわば化石である。たぶんあの時からミシンを持っていたら1日くらいは軽く時間が戻ってくると思う。

まず電器屋に行った。ブラザーとジャノメというブランドが目に付いてそれが有名みたいである。値段は一万ちょいから三万、四万くらいのまである。けれど店員さんに聞くとそれなりの機能が付いていれば十分で、高い製品を買う必要はないとのこと。そうだよね。というわけで二番目くらいに安いジャノメのミシンを買った。たぶん一番安いぼろっちいやつは誰も買わないが他の商品をよく見せるために置いてあるのだろうと思った。そのミシンとブラザーのやつで迷ったんだけれど、ジャノメの方は説明のDVDが付いているということだったのでそちらの方にした。おばさんはミシンのことをよく知っているみたいでわたしが「ほぼ初めて使う」ということを伝えるといろいろと説明してくれた。おばさんがミシンの針の下にあるフタを外したり「上糸、下糸うんぬん」というのでなんとなくこういうのあったかもしれない、ということを思い出したりしていた。※ここで、「下糸を自分で用意する」ということを知る。何かその知識でミシンの構造を理解したような気持ちに何故かなった。

 

 

JANOME コンピューターミシン 「説明DVD付き」 JN-51

JANOME コンピューターミシン 「説明DVD付き」 JN-51

 

 

不思議なことにミシンを買って帰ってからも二、三日は開封する気が起きなかった。こんなにも近くにいるのに、わたしとミシンとの距離はまだまだ遠く離れていたのだ。ミシンが全然分からないわたしは夏休みの宿題に手が付けられない小学生のようにミシンを読み解かなければならないことが億劫で仕方なかったのである。
でも期限は迫ってくる。単なる趣味とかでなく今回の場合わたしが衣装を作らなければ困る人たちが明らかにいるので、とにかくわたしは期限の5日前に動きはじめた。

1日目、DVDではなく紙の説明書のほうを読んでみた。細部の名前、注意書き、使い方、書いてあるけれど、あかん、あかん、意味わからん。全然入ってこない。五分で説明書を閉じてその日は眠ることにした。(ちなみに説明書を読み始めるまでに突然はじめた部屋の掃除の方は結構はかどった)次の日、ミシンのことを覚えていたにも関わらずさんざん先延ばしにし、結局やっと寝る30分前くらいに説明のDVDを見てみることにした。
で、DVDはやっぱりわかりやすかった。こういう、初めてのこと、機械の使い方に対して「百聞は一見にしかず」は正しいんだと思った。思うに説明書の方だと情報全てが箇条書きで書かれている状態なので、「これがミシンの構造だ」「これが心臓だ」「これがしてはいけないミスだ」のようなアンダーラインが全くないため情報処理がいきづまり頭がパンクしそうになるのだと思う。そんなわけでDVDのおかげで一度も引っかからずに下糸を作ってセットし、それから上糸もセットして試し縫いもすることができた。よかったー。
ちなみに今回知ったミシンのこと
・上糸と下糸がある
・下糸は、自分で作る
・糸の流し方が複雑だけど、説明通りに引っかければ間違えることはない
・返し縫いというものがある

もうここまでくると心も晴れ晴れ、衣装にはまったく手をつけていないんだけど50%くらいはクリアしたようなもんだと思う。今度からはこういうふうに、憂鬱なことに対して一度でカタをつけてやろうとは思わず段階を経てちょっとずつ手をつけていけばいいのかもしれないと思った。宿題にしても、毎日やっていけば必ずいつかは終わるものなんだから。
それではみなさん、おやすみなさい。