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つぶやき、料理、日記など

間違えてコロッケを買ってきた話

毎日同じようなことの繰り返ししかしておらず、わたしの日常は「家、職場、コンビニ、時々スーパー」の繰り返しでまわっている。その為当然日記に書くことも人に話すこともそこで気づいた小さな出来事だけになってしまう。

 

今日も帰りにコンビニへ寄ってきた。今日は残り物のイカリングが二つあるのを知っていたんだけど、イカリングが二個しかない夕食は流石にどうかと思ったのでこの間CMで見たローソンの80円コロッケを買って帰ろうと思いローソンへ寄ってみたからだった。

そこで知り合いに会った。知り合いとちょっとだけ話した後でわたしはレジの横のフライを置くスペースへ行った。けれどそこを覗いてみるとコロッケはひとつも置いてなかった。動揺してしまった私は訳がわからなくなってしまい、また「からあげクン」を買ってしまったのだった。レジと知人にはさまれただけで動揺してしまったわたしは、気付いたら「からあげクンレッドください」と言っていた。ひとつ200円もした。200円は高すぎるからこその80円のコロッケだったのに、からあげクンレッドを200円も出して購入していた。お金を払っている間に冷静になってきた私は店員さんに「コロッケは売ってないんですか?」と聞いてみた。そういえばこの店員さんは以前も

タコヒモ置いてないんですか?」

タコヒモ…タコヒモ…あっタコ糸ですね!ないです」

みたいなやり取りをしたことがある人だった。よく見ると初心者マークをつけていた。人の良さそうなおばさんである。おばさんはコロッケはない、と言った。私はすぐさま諦めたのだけどおばさんは意外にも「注文してくれれば揚げることが出来る」「取りに来る時間を言ってくれればそれまでに作ることが出来る」と言った。へえ、でも要りませんと言おうとしたのに、何故かわからないけどまた私は「買います」と言っていた。そうして結局、80円のコロッケでもなんでもなくゲンコツコロッケ(一つ135円)を4個も買っていた。「◯時 ✖︎✖︎さま」という書き置きを残してレジを離れて、コンビニを出た後でわたしは本当に嫌になってきていた。

 

その後、約束の時間を待ってからわたしはコロッケを買いに行った。ついでにたまごとしゃぶしゃぶのタレも購入することにし、それらをカゴに入れたわたしは男の子の店員のいるレジへ行き、コロッケのことを告げた。「コロッケ4個ですね」と店員は言った。するとさっきのおばさんもわざわざ隣に来て「『ゲンコツ』コロッケ4個」と言い直していた。おばさんはわたしのことをちゃんと覚えててくれて、しかも待っててくれたんだなあと思った。二人で会計、袋詰めしてくれているのを見ているうちに、おばさんがわたしをけっこう歓迎してくれている雰囲気を感じ取り、なんだかちょっと嬉しくなったのだった。おばさんからしたら、わたしの営業したゲンコツコロッケが売れた!っていう喜びがあったのだと思う。しかも4個も。

よかった。いい歳してなんの脈略もなくコンビニでコロッケを買う変な女と思われてなくてよかった。それにいま、受け入れられているじゃないか。コロッケ四つ、540円。こんなことでおばさんが小さな幸せを感じてくれるのなら500円強の出費もそんなに悪くないと思う。こういうのを小確幸というのかもしれなかった。

 

いそいそとレジ袋を用意してくれているおばさんを見ていると、私は嬉しいのと同時に今度はなんだか恥ずかしくなってしまった。わたしはおばさん+コロッケと、自分がコロッケを四つも買っているというその事実に耐えられなくなってきてしまったのだ。わたしはもうおばさんを正視することが出来なくなってしまった。そうして、かろうじて冷静な大人ぶることでその場から離れることが出来た。